なんの変哲もない外観
小ぶりな湯船(KIDO−T氏撮影)
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・場所
大盛湯をあとにして、温泉街を流れる松倉川沿いに海の方へ向かいます。川岸には大小の温泉ホテルがたくさんありますが、どこもお客で結構混んでいるとみました。さすが大観光地函館の奥座敷だけのことはありますね。
熱帯植物園前に「根崎湯」と「日の出湯」が並んで建ってす。なんとまぁ、かけ流しの温泉銭湯が二つ並んでるんですよ、まじで。豪華でしょ。マニアにはたまんないでしょや。
・施設
古めの木造建物。番台形式。でも番台には誰もいません。男性脱衣場の横に経営者の方の居間があり、お客がくるとそこから人が出てくるしかけです。
ロッカーなし。竹かごのみ。常連さんの温泉道具がたくさんKEEP。床に竹の敷物。
ここには駒ヶ岳牛乳があったことを特筆しておきます(他はみんなメグミルクだった)。こぢんまりした雰囲気。
・湯船など
浴室は狭いです。天井も低いです。湯気がこもって疑似サウナ風呂状態です。
カランは6つだけ。洗い場も狭い。湯船も小さい。せいぜい5人くらい入ったらいっぱい。タイル張りで明るい浴室ではありました。
ところが、その狭い浴室にいっぱい客がいるんですよ。
私が行ったときには7人くらい。しかも「トド」やってるんです。足の踏み場もないくらい。お客をまたいで移動するですよ〜(^。^;)アセアセみんな平気でそうやってるんです。
「ここは風呂場にいるだけで気持ちいいんだ」
なんだそうです。いやはやなんとも。
お湯は市営共同源泉。施設目の前の植物園の中に源泉があり、引湯してきてます。泉質は長生湯の巻参照。
タイル張りの湯船で6角いのが一つあるだけ。「あつ・ぬる」なんて区別はありません。「激あつ」のみです。なのでここは熱ければ、お水を入れても許されます。じゃなきゃ入られないしね。
あまりのあちちさに、私が足先を入れているだけで、全身は入れなくて困っていると、
「熱いかぁ」
と笑って地元の方がじゃんじゃか水を入れるもんですから、すっかりぬるくなり(といっても44℃はあるな)いい案配で入浴できました。
・感想
「ほかの銭湯では水を入れたら怒る奴がいるんだ。俺も若い頃は隣の日の出湯でやせ我慢していたが、心臓に悪い。ここは、おおらかでいい。お湯も本物だ。湯の川で本物なのはここと日の出湯だけだ」
などと語られてしまった。
こぢんまりした銭湯で、私はここが一番気に入りました。
(平成16年1月ニフティー温泉銭湯フォーラムに投稿したものより)
平成18年4月1日、朝湯に行ってきました。相変わらず和やかな雰囲気がグッドです。 |